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タイトル名 |
時をかける少女(2006) |
レビュワー |
ゴシックヘッドさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-09-16 01:24:53 |
変更日時 |
2008-03-16 03:01:02 |
レビュー内容 |
とても面白い作品で驚いた。 アニメの世界って、なんでこんなに明るいのでしょうか。 現実世界と同じ「人物」や「生活」「風景」を描いているのに。 とても明るい学校生活の(外向的な)イメージが描かれている。(僕はとても内向的だった。)そこに生きる人々が楽しそう見える。 図書館で本を読む人や、昼休みに中庭の木陰で仲良く話したりしている学生たちがとても楽しそう。 校舎もきれいで清潔感があり、近代的な校舎なのが良い。 こういう学校生活を送った人がいるのでしょうか?
しかし、いじめられっこの男子がキレて、消火器を投げちゃうところなんかも描かれていて、とても現代的?だ。 でもやはり後半は暗くなってくる。 いつまでも友達だと思っていたのに、恋人とか異性を意識しだして、「いつまでも今までどうりに」という訳にはいかないんだと、そういう戸惑い、葛藤、孤独感は凄く伝わる。 踏み切りに自転車でぶつかったときの「ゴーン」ていう音が「気持ち良くて」不気味だ。 しかも、しばらく頭から離れない。あれ美しい! 不気味なのに心地よい。、、、、危険だ! 「商店街の時計」のデザインも細かく描かれていて良い(何だか不吉な予感がしませんか?)。 「急な坂道」ってのがまた危険な感じがして良い。 そこでのアクションはとてもスリルと緊張感がある。 ブレーキが、、、というスリリングな展開には、手に汗にぎる。
主人公の少女、真琴ちゃんは、周りの目を気にせずに自由奔放だ。(宮崎駿の少女ほど浮遊感はありませんが) 街の中で、飛んだり、跳ねたり、走ったり、自由に動いている。 遅刻してきても明るい。ポジティブシンキング! こういう元気娘は好きだし、自分もそうしたいけど、この現実世界はなかなかでそれがきない。 だってみんな冷たい眼で見るから。街ではみんなうつむいているし。 なんでみんな、アニメではこういう少女を評価するのに、実生活ではやんないんだろうね。 実生活でもこうなんないかな~。 現実は違うんだよなー。あ~、凹むわー、、、。 僕の場合ですが、 素晴らしいいアニメは、観終る時にキャラクターと別れるのが寂しくなります。 そして放心状態になり、しばらく興奮状態がさめません。 そんな感覚を久しぶりに味わえた作品です。
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