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タイトル名 |
ポゼッション(1981) |
レビュワー |
ゴシックヘッドさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-09-15 03:53:11 |
変更日時 |
2008-02-09 01:11:26 |
レビュー内容 |
素晴らしい作品だと思う。 全編に流れる冷たく乾いた無機質な雰囲気が美しい。 音楽もとても淡々としていて、乾いたモノクロな感じのサウンドだと思う。 登場人物たちが皆様ぶっ飛んでいて、イカれちゃっていて、とても個性豊かだ。。 彼らは本気でそこに生きていて、狂っていることに何の躊躇もみられないほどの本気度。 主人公マーク(?)がバイクでコケるところなんて超本気だ! 地下鉄の通路での「アンナ」の発狂!絶叫、暴れっぷりには、ただただ感動するしかありません。 「無機質な冷たい空間」と、「グロテスクなクリーチャー」や「ドロドロした人間像」のギャップが見事。 「クリーチャー」が暗闇に隠れていてあまり姿を見せないので、あくまでそこに生きる人間模様を描いている。 「クリーチャー」を物語の前面に押し出さないで、それはむしろ人間関係のドロドロとした「闇」の部分が形になったものでしかない。 そういう人間の「闇」の部分、日常の「陰」の部分を描いているので、僕はこの作品が好きです。 こういう世界で、こういう世界観の中で生きている人たちもいるんだなあ、と思いました。 言葉にできない独特のシュールさもある。こんな狂気な事をやって映像作品として芸術的に優れているんだから凄い。 保母ヘレンと主人公マーク(?)とが寝るシーンではとても独特のエロティックな雰囲気を感じた。 保母さんだからかなぁ?本来はあるまじき背徳的な関係だからかなぁ? なんで?あの異常なまでのエロスは何だろう? そしてレオタードのエロス! また、どうやら同じタイトルの作品が他にもあるようなので注意したいところです。
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