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タイトル名 |
制服の処女(1931) |
レビュワー |
ゴシックヘッドさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-08-25 20:09:58 |
変更日時 |
2012-08-25 20:09:58 |
レビュー内容 |
厳格な寄宿女学校の話。 最初はただのロリータ映画だと思ったら、なんだかドイツの表現主義らしく暗い感じがあります。 社会派っていうんですか?訴えるものが重い気がします。 校舎の雰囲気は暗く陰鬱。空気が重い。 それとは逆に少女達の戯れが華やかで、学園内の暗い厳格なムードとは対比的に生命力が漲っている感じです。 そんなガールズトークな戯れとは別に ひとりの少女の繊細な心の描写が見事だと思います。 ミネハハに少し似てるかな? この作品では集団になった敵意の恐ろしさを見た気がします。 目線が集中したときの怖さ、静まり返った場の空気、まるでフリークスで感じた怖さか、見ている側まで伝わってくる迫力があります。 威圧的だった校長先生の後ろ姿の孤独さが印象に残りました。
古いモノクロ映像をとおした若い女性の戯れは神秘的です。 螺旋階段が素晴らしい。
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