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タイトル名 |
欲望(1966) |
レビュワー |
njldさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-12-10 01:44:44 |
変更日時 |
2009-01-05 03:09:41 |
レビュー内容 |
半端なホラーやサスペンスとは比べ物にならないほどの張り詰めた緊張感が映画全体を貫いています。写真を拡大していくシーンが素晴らしい。 作中では折れたギターのネックとプロペラ、拡大に拡大を重ねられた証拠写真と抽象画、死体とテニスボールなど複数の例を取り上げ、真実の主体性と客観性、その曖昧さが鮮やかに描かれています。他人と認識を共有することがどれだけ困難なのか。テニスゲームを見つめ、最後には在る筈のないテニスボールをつかんだ後フッと消える主人公に、何か不気味な怖さがあります。 |
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