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タイトル名 |
道(1954) |
レビュワー |
njldさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-12-07 05:18:27 |
変更日時 |
2008-12-09 04:51:48 |
レビュー内容 |
ザンパノを孤独から救おうとする手は二つあった。一人は綱渡りの男であり、やたらと強引なちょっかいを出してはくるが、ザンパノの自己主張の方法がどういったものなのか、ただ周囲との亀裂を生じさせることしか持ち得ていないという事を良く理解し、彼との関係を保持しようとしていた様に思う。 もう一人はジェルソミーナであり、ザンパノの表裏両面を知ったうえで、純粋に愛を通して共に存在理由を見つけようと呼びかけていた。彼女自身もまた、綱渡りの男によって救われている事はとても興味深い。 ザンパノはこの二つの手、二つの道を前にしてどのような行動に出たのか。その結末は決して他人事ではなく、むしろ多くの人が陥るだろう過ちを示してくれていると思う。 |
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