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タイトル名 |
ある子供 |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2024-08-04 23:39:13 |
変更日時 |
2024-08-08 09:44:13 |
レビュー内容 |
結果的に戻ってきたとはいえ、女が自分の赤ちゃんを売り飛ばそうとした男を許すはずがない。 一線を超えたヤバい事を、この男はしてしまった。
でも女は刑務所にいる男に会いに来た。 このラストシーンは、加害者が深く反省し己の行為を悔いているならば、救いの手を差し伸べたいという、ダルデンヌ監督の気持ちの現れではなかろうか。 犯罪者を決して許すべきではないという意見もあるだろうが、この監督はそれに疑問を投げかけている。 犯罪者にも人権はある、そして更生の道を残すべきだと監督は言いたかったのだろう。
自分がこの女の立場なら、子どもを売られたら絶対に許さないだろう。 だけど一歩引いて見てみると、許すという道もあるのかもしれない。 ただ、それを許すのはとても難しいことだ。
この男は許されるべきか許されざるべきか。 本作を通してダルデンヌ兄弟はそれを訴えたかったに違いない。 カンヌパルムドールは、本作が発するこの社会的メッセージに対する評価ではなかろうか。 |
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