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タイトル名 |
顔(1999) |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-10-20 02:34:31 |
変更日時 |
2011-10-20 02:38:59 |
レビュー内容 |
殺人を犯した人間が逃走する様を、実にリアルに描いている。 人間、何がなくても何とか生きていけるもんだなぁ、と別なところで感心してしまった。
行く先々で色んな人と出会い、別れ、ひどい目に遭い、ちょっとした幸せも感じた。
そして何より、劣等感の塊だった一人の女性が、逃亡生活の中でちょっとずつ自我を発掘し、今までの人生で抱えていた劣等感を克服して、活き活きとしていく様が実に興味深い。
社会から隔絶していた人間が、反社会的な行動に出た時、初めて社会と本当の意味で接することができた。 何たる皮肉、何たる人生の数奇さよ。
人間、どこまで堕ちたとしても、とりあえずは生きているべきだということ、それを本作から学ぶことができた。 実に有意義な2時間だった。 |
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