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タイトル名 |
波止場(1954) |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2011-05-13 00:51:50 |
変更日時 |
2011-06-21 21:40:24 |
レビュー内容 |
若き日のマーロン・ブランドの熱演が光る秀作。
『ラストタンゴ・イン・パリ』の中年時代にもない、『ゴッドファーザー』の晩年の時にもない、若かりし頃ならではのマーロン・ブランドの魅力が画面いっぱいに広がる。
ギラギラしたような、まるで鋭利なナイフの様な凄み。
しかしながら、ラストのとってつけた様なハッピーエンドには不満。
ラストはハッピーエンドにせず、マーロン・ブランドが独りで自分なりの正義を押し通して力尽き、その姿をもって、ギャングたちの悪行を世に訴えるといったラストなら、更に感動も強くなったに違いない。
悪童には悪童なりの意地と正義があるはずだ。
それをもっと自然な流れで表現してほしかった。
そこがアメリカ映画の弱いところで、素晴らしい作品ながら、何でも尺の中でハッピーエンドにもっていこうとするアメリカ映画の欠点も、同時に露呈した作品であった様に思う。 |
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