みんなのシネマレビュー
不知火海 - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 不知火海
レビュワー にじばぶさん
点数 7点
投稿日時 2012-09-30 23:09:43
変更日時 2012-09-30 23:18:13
レビュー内容
非常に見応えのあるドキュメンタリー。

水俣病について、どんな歴史教科書を読むよりも、水俣病を学ぶことができるだろう。

映像資料としての価値は存分にある。
何より、水俣病に苦しむ人たちの姿を、映像を通して観ることによって、その実態を知ることができるのが貴重である。

17歳の少女にインタビューする。
この少女は胎児性水俣病と認定された患者さんである。
将来が見えないどころか、現在すら何をしていいかも分からないと、涙ながらに語るシーン。
水俣病におかされた少女が、こういった心境に陥るのは至極当然で、実にこの水俣病というものが、罪深きものなのかを雄弁に語っている。

また、認定すらされず、人知れず苦痛に耐えている人たちもいる。
僻地に住んでいるが故に、水俣病の申請すらできず、日々の苦痛に耐える毎日。
やがて死が待つのみ。
そんな人生の末期に、どんな希望があろうか。
実に悲惨極まりない話である。
行政の怠慢さが原因だとも思われるが、そう単純な話でもなく、監督のやるせない思いが伝わってくる。

水俣病は、過去の事件として忘れ去られるやもしれない。
歴史の教科書をただ暗記するのみでは伝わってこない、悲惨な日本の歴史。
だからこそ、この様な貴重なドキュメンタリー作品を、映像資料として、学校教育の中でどんどん見せていってもらいたい。

2時間半の作品だが、よくぞこれだけの時間で、これだけメッセージ性のある作品を撮りあげたものだ。
土本典昭監督の努力と執念に、拍手を送りたい。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-29Walden44.00点
天国はまだ遠い77.00点
永遠に君を愛す66.00点
アンダーカレント65.75点
2024-11-26人生はわれらのもの55.00点
2024-11-24映画『からかい上手の高木さん』87.00点
2024-11-23ハッピーアワー88.00点
2024-11-22PASSION(2008)66.00点
2024-11-22逆光の頃22.00点
2024-11-20ジャン・ルノワールのトニ67.33点
不知火海のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS