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タイトル名 |
フィツカラルド |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-09-02 11:31:12 |
変更日時 |
2021-05-31 15:40:19 |
レビュー内容 |
“奇人コンビ”ヴェルナー・ヘルツォークとクラウス・キンスキーによる、ズッコける程に壮大稀有なとんでもないスペクタクル作品。
私も上記レビューに対抗して一言で言ってしまえば、“320トンの船に山越えをさせる○チガイ作品”といったところか。
結果として、山越えを果たしたはいいけれど、向こう側の河で下流までアッサリ流されてゲーム・オーバー。
なんたるオハナシ。 そんなアホな。
巨大な船を山越えさせる話をドキュメンタリー・タッチで時系列的に淡々と描くもんだから、途中ダレまくり。 冗長もいいところだった。
しかししかし・・・
ラストで下流まで流された後を受けての、ラストシーンにおける主人公を演じたキンスキーの言葉が良い。
「結果はこうなってしまったけど、実際に目にできたこと、感じられたこと、得られたことがあればそれでいい。」
そんなニュアンスな言葉。
話としては上に書いたように退屈な面はあったけど、最後の、このキンスキーの一言でジーンときてしまった。
“結果重視ではなく、その最中に感じ取れたこと、得られたこと、それが大切。”
この価値観は、自分にとっての人生観にリンクするところがあって、妙にジーンときてしまったのだ。
死ぬ間際に何も残っていなくとも、その生きてきた過程の中で、沢山の貴重な経験、素敵な出会いがあればそれでいいと自分は思っているし、そういう生き方をしていきたいと思っている。
だけどそれはリスクも高いし、時にはストレスもたまる。 社会的地位を失えば、周りから見くびられるもする。
そういう苦労の中、こうした映画を観れたわけで、妙に感銘を受けてしまったわけである。
私の様な人生観を持っている人、サラリーマンをやりながらも自分の守りの人生に疑問を持ち続けながら毎日を過ごしている人、そんな人達に是非オススメしたい一本。 |
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