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タイトル名 |
生さぬ仲(1932) |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-01-12 23:32:40 |
変更日時 |
2012-01-12 23:36:55 |
レビュー内容 |
現存する成瀬巳喜男映画の中でも、最古の部類に入る作品。
“産みの親”対“育ての親”の構図。 劇中の岡譲二のセリフが印象的。
「子供を産むのが母親ではなくて、子供を育てるのが、母親の母親たる所以だ」。
まあ確かに理屈ではそうなんだけど、お腹を痛めて産んだ我が子を、手元に置きたいという、産みの親の心情というものがあるのでは?
ここは少し、一方的な善人の主張という感じだが、まあ、分かりやすくて良い。 成瀬巳喜男作品にしては、軽いノリで分かりやすく、心情的にも感情移入しやすい作品である。
それにしても、1930年代の成瀬巳喜男映画は、本当に鑑賞にこぎつけるだけで大変である。 正直なところ、映画の内容より、貴重な成瀬巳喜男映画を観られたということに、より満足感を得た感じである(苦笑)。 |
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