みんなのシネマレビュー
パラダイス!(1997) - にじばぶさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 パラダイス!(1997)
レビュワー にじばぶさん
点数 8点
投稿日時 2010-11-06 15:50:26
変更日時 2010-11-06 15:52:06
レビュー内容
金城武が返還直前の香港を舞台に暴れ回るクライムサスペンスで、そこにロマンス風味が味付けされた逸品。

返還前の香港は興奮と喧騒の中にあったが、その一方で、一種のとまどいや彷徨い、そして退廃的なムードも漂っていたように思う。
行き場を見失った者たちが、当てもなくただ彷徨う。
特に、そんな雰囲気が出ていたのが香港の夜であり、場末のホテルでありバーである。

その頃の雰囲気を、まるでその場にいるかのような臨場感で撮ってみせたのが本作で、まだ若くてシャープだった頃の金城武が主演の男を演じている。
色々な時期の金城武を観てきたが、この頃の、というか本作の金城武は抜群にかっこよかった。
デビューしたての頃のあどけなさも抜け、かといって丸みを帯びたおっさん顔にもなっておらず、一番いい時期の金城武を観ることができる貴重な一本。

殺し屋稼業で、香港の夜をうろつき、時には喧嘩をふっかけ、ギャンブルに身を投じ、素性の分からない女と場末のホテルで一夜を共にする。

ウォン・カーウァイの『恋する惑星』や『欲望の翼』と似た風合いの作品で、世界広しと言えど、この頃の香港にしかなかった、妖しく退廃的な雰囲気に充ちている。

この頃の金城武と返還前の香港。
時間的に限定されたこの二つが融合することにより、今となっては再現不可能な作品に仕上がっている。

劇中では、とにかく金城武が走る!走る!
それも物凄いスピードで走りまくる!!
若さ爆発の素早い動きも、観ていて爽快だった。


【以下、ラストねたばれ】
二人が結ばれないラストは、格別の趣き。
男は変わらぬその日暮らしを、女は夢だった場所へ飛行機で旅立つ。
お互いの人生が一時だけ交錯するが、それはあくまで二人それぞれにとってのほんの通過点であり、再び二人は別々の道を進んでいく。
今頃、相手は何をしているのかなぁ、と思いを馳せつつ。
何とも言えぬ余韻を残す美しいラストだ。
にじばぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-02-22ジャグ:いのちのかけら22.00点
2025-02-21蹄の悪魔66.00点
2025-02-20怪獣の日57.00点
2025-02-19しまこと小豆島66.00点
2025-02-19悪魔が夜来る57.42点
2025-02-16誰のための日66.00点
2025-02-16あみこ77.00点
2025-02-16懲戒免職88.00点
2025-02-15I AM NOT INVISIBLE44.00点
2025-02-15Broken Rage76.25点
パラダイス!(1997)のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS