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タイトル名 |
欲望(1966) |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-09-03 16:01:07 |
変更日時 |
2007-09-03 16:01:07 |
レビュー内容 |
大好きなミケランジェロ・アントニオーニ監督。 その作品群の中でも『太陽はひとりぼっち』の次に好きな本作。
観てから時間が経っても頭の中で色んなシーンがどんどん浮かび上がってくる。
とにかく不思議でとてつもない魔力がこめられた作品だ。
「不思議でいて騒々しく、それでいて心地よい風」が吹きすさぶ公園。
その後のゾクゾクするような現像シーン(ブロー・アップ・シーン)。 写真をどんどん引き伸ばしていって、いきなり人の手らしきモノが現れた時の、あの驚き。 すごすぎます。
そして更に引き伸ばしたら、見やすくなるどころか逆に見えなくなってしまったという顛末。
一定距離でしか見えないものは、そこに存在すると言えるのだろうか?言い切れるのだろうか?
存在の不確かさ。逆に不存在の曖昧さ。 どちらが存在するもので、どちらが存在しないものなのか?
それすらも終盤には分からなくなる。非常に哲学的な作品。 考えさせられます。 |
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