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アンダルシアの犬 - にじばぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 アンダルシアの犬
レビュワー にじばぶさん
点数 4点
投稿日時 2007-09-01 21:38:24
変更日時 2007-09-01 21:38:38
レビュー内容
1928年製作の古典的な作品を鑑賞。

フランス人監督ルイス・ブニュエルに画家のサルヴァドール・ダリが絡むことにより生まれた、映画史上に残る作品、とされている。

しかし上映時間は17分。
いくらなんでも短すぎる。

世間的な批評では、その短い時間の中に凝縮されたシュール・レアリズムが刻み込まれている、みたいな表現により、その内容の素晴らしさを表現した批評文を多く見受ける。

しかし、世間でとり立たされるこの作品について“名シーン”といえば、“眼球を剃刀で真二つにされる女”とか、“ピアノの上に横たわる気味の悪い動物”とかが大体のところだが、これ以外のシーンについては、意外と落ち着いた感じのシーンがほとんどであったりする。

つまり、全体が17分と極端に短いであるにも関わらず、全編に渡って緊張感がみなぎっているわけではなく、世間でとり立たされる問題のシーン以外は、大したインパクトを持っていないのだ。

もちろん、1920年代製作の作品であるからして、その時代を鑑みれば、これだけでも十分な内容なのかもしれないが、あくまで“現代も色褪せないそのインパクト”と呼ばれるには、少し不満な内容であった。


ただ、その中でもお気に入りのシーンが一つある。

それは、“少年が街のど真ん中で、チョン切れた腕を箱から出して、それを衆人環視の中で突付く”シーンである。

個人的には、その突付く“箇所”が妙に気になってしまった。

チョン切れた腕を普通に突付くのではなく、チョン切れた腕の、その切れ目の辺りのグチャッとした部分を突付くのだ。

これがまた微妙にだけど、気持ち悪い。

おそらく、このぐちゃぐちゃした箇所をつつくという部分において、監督の特別なこだわりも無いであろうし(多分)、大した意味もないだろうけども・・・

ま、こんな観点でこの作品を評している人はまずいないであろう。

しかし、この作品の有名なもろもろのシーンより、個人的には、このシーンが妙に気になったりしたのであった。
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