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タイトル名 |
出来ごころ |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-12-07 22:21:51 |
変更日時 |
2021-07-30 23:51:43 |
レビュー内容 |
いやー、凄い、とても良いお話だった。 小津の巧さもとことん冴え渡り、そして江戸っ子風情がビンビンに伝わってくる、まさに傑作! 小津のサイレントの中ではナンバー1かも。
若い女を演じた伏見信子が、これまた良かった。 現代日本では絶滅したであろう、本物の“古風で純情可憐な”女性なのだ。 そういった女性を実写にしたら、まさしくこれ、みたいな感じの女性。 それがこの伏見信子であろう。
そして飯田蝶子。 本作の時点では36歳のはずなのだが、何故だかおばあさんに見える! 「あの飯田蝶子の若かりし頃を見れる!」と意気込んで観てたのに、結局見れなかった。 いやはや、飯田蝶子にはやられました。
みなさん、「音が聞こえてきそうなサイレント」と本作を評していらっしゃいますが、まさにその通り。 サイレント作品は相当数観たが、本作ほど「音が聞こえてきそう」なサイレントは観たことがない。 つまり、本作は完成されたサイレント作品なのだ。 小津はやっぱり凄かった。 |
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