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タイトル名 |
大殺陣 |
レビュワー |
にじばぶさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-12-25 22:13:50 |
変更日時 |
2011-12-25 22:18:11 |
レビュー内容 |
最後の決闘が迫り、不気味に太鼓の音が鳴り響く。 この緊迫感だけでも、時代劇映画史上、屈指の緊迫感である。
そして、決闘のシーンの迫力も凄まじい。 演じている人達の鬼気迫る息遣いが伝わってくる様だ。
しかししかし・・・ それらのシーンは、決闘の緊迫感たる頂点を極めた演出なのだが、いかんせん、暗すぎる。 話も暗すぎるし、モノクロの映像も暗ったい。 とにかく空気が澱んでいる。
徳川家の覇権を争う為に、何故にここまでやらなあかんのか理解に苦しんだ。 家族を皆殺しにしてまで、出陣する侍の気持ちがまるで分らない。 そこんとこが分からないから、根本的に分からない。 ここまでやる必要が、そもそもない。 これは、これ以上なく心が暗くなる稀有な時代劇である。
それにしても、安部徹は酷い。 あいつは偉そうにしていて、何もしない。 そして生き残る。 しょぼい脇役の多かった安部徹が、最も暗く輝いた、彼の代表作であるように思う。 |
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