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タイトル名 |
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 |
レビュワー |
グレースさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-03-06 00:40:01 |
変更日時 |
2009-03-06 16:06:33 |
レビュー内容 |
正直、「闘争モノ」って嫌だなぁ・・とは思ったんですが、各方向での高評価が気になり観てみました。自分はこの世代ではないので、あまり知識もない。自分の大学が拠点として法学部長室が乗っ取られていたんだぁ・・と知ったというレベルの知識。でもやはり「山」からは一気に引き寄せられていきました。永山の怖さや森の怖さも、能天気な私でも「永山度44%」や「森度62%」みたいなタイプの人間は職場や学校で見覚えもあるるわ。私も適当に「女を意識してるよねー強烈にさぁー」と同調してみたりもするな。責められている友人や同僚を後から慰めたり(つまりその場では助けてない)やっちゃうんですよ。思い当たるふしがありすぎる。。さらに、兄弟で山に入った加藤兄弟の、長兄が総括されてしまう、未成年の次男と高校1年生の3男の存在が衝撃でした。高校1年生があさま山荘にいたなんて知らなかった。監督には申し訳ないけど「生きて捕捉する」という警察の方針に感銘を受けた。この二人は生きて「山」を降りるべきだ。特に高1の子が開放されたところは本当に安堵した。 しかし、私にとって「あさま山荘」が「未知の黒歴史」であったように、今の高校生や中学生にとっては、すでに「オウム事件」が同じように「未知の黒歴史」になっている。 アドバルーン的に「正義」「思想」「宗教」を上げて青年たちが、互いに監視しあい・社会的に共同行動を起すという歴史を日本は規則的に繰り返してきているのかもしれない。 「226事件」「あさま山荘」「オウム」と。 私はオウムを同時代に傍観した。 では、今の10代アンダーは、どういう方向に向かうのだろう。 過去に起きたこのような事件を知ることの意味は大きいと思う。 しかし、こういう暴走的な事件が起こると、文明のなかでつちかってきた「思想」「政治」「宗教」(特定の・・ではなく全ての思想・全ての宗教)を除草でもするように全て否定するのも日本人の極端なところだと思う。 日本人は白黒ハッキリではなく、グレーで・・というが、 こういう事件があると一気に「宗教って胡散臭い」「思想とか怖い」「政治なんて面倒くさい」と全部を単純に否定してしまうことで、次の「こういう事件」を招く地盤をそのまま放置しているのではないか・正面から問わずに逃げ続けているのではないか・・と思う。 |
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