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タイトル名 |
ダークナイト ライジング |
レビュワー |
月ひつじさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2012-07-29 14:22:33 |
変更日時 |
2012-07-29 14:22:33 |
レビュー内容 |
前作「THE DARK KNIGHT」ではジョーカーの狂気とゴッサムシティの住民を巻き込んで、壮絶な「善と悪」を描いた。今回の「RISES」でもベインがゴッサムシティを大混乱に巻き込むが、そこにゴッサム市民の「状況を解決する意志」は感じられない。状況を解決するのはBAT MANと警察である。ぼくが思うに、今回のテーマは「善と悪」ではなく、「ブルース・ウェイン個人の物語の完結」ではないだろうか。 BAT MANという存在はブルース・ウェインの悪を根絶するという気持ちから始まり(「BEGINS」)、それが「DARK KNIGHT」で善と悪という壮大なテーマに拡大され、そして「RISES」でブルース・ウェインの物語が終息する。それはBAT MANの終わりでもあるが、始まりでもある。意志を引き継ぐものがいることが描かれる。ぼくはクリストファー・ノーランのそのやさしさに感動した。テーマは異なれど、全作で人へのやさしさと善を信じる気持ちを感じられる。 ヒーローモノではあるが、ただの勧善懲悪ではなく、あくまでも人を描くノーランBAT MAN三部作。そこにきちんとヒーローモノのカタルシスを加え、豪華キャスト陣の素晴らしい演技が相まって、個人的には永遠に忘れられない傑作シリーズになった。こんな素晴らしい作品を作ってくれたノーランとスタッフ、そしてすべての作品で熱演を見せてくれた俳優の方々に感謝です。 |
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