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タイトル名 |
ザ・ファイブ・ブラッズ |
レビュワー |
カワウソの聞耳さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2022-01-28 14:49:42 |
変更日時 |
2022-01-28 14:49:42 |
レビュー内容 |
先の読めないストーリーで一気に見せられた。アメリカの黒人にとって、ベトナム戦争とは何だったのか。金塊と死んだ仲間の遺骨を探しに行く展開から、ベトナム戦争が社会や人々に残した闇が浮かび上がってくる。それでいて、作品自体は暗くない。登場人物たちの目的は中盤で達成してしまうのだが、その後からがこの映画の真の見どころになる。デルロイ・リンド演じるPTSDを抱えた父親と、他の仲間たちが離れていく分岐点がせつない。画面比の変化や、リンドの独白、リー独特の人の動きを中央に置いた長回しなど、映像の魅力も盛りだくさん。「ブラック・クランズマン」では浮いていると感じた実映像の挿入も、本作では気にならなかった。全体に圧倒的なパワーがみなぎる良作でした。 |
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