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タイトル名 |
母なる証明 |
レビュワー |
HAMEOさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-01-04 17:37:48 |
変更日時 |
2010-01-04 17:37:48 |
レビュー内容 |
ここでの評価が非常に高いので、楽しみに観に行きました。が、はっきり言って驚くほど普通の映画でした。。。がっくし
まず「知的障害者が殺人の濡れ衣を着せられ、母が執拗に無実の証拠を探し求めるが、実は実際に殺人を犯していた」。これって古臭くて陳腐で、まるでテレビドラマレベル。脚本はなかなかですが物語の骨子がこれなので、何やってもうなるほどじゃない。なおかつ編集が冗長すぎて後半だれるし。
そしてよく言われている「冒頭の奇妙なダンスシーンがラストで見事に意味を成す」的な部分とか、別に冒頭のシーンとラストシーンがつながったくらいでなんだってーの!?って感じ。伏線が見事に回収なんて到底言えないです。 そもそもジンテがゴルフクラブを池に投げ込むのは何かの伏線かと思わせておいて、それは母が勘違いするためのつじつま合わせだし!せめて金がないからクラブを売ろうとしてそうした位の理由はつけようよ。それに農薬の下りは掘り下げ足りない。あと、冒頭のひき逃げするお偉いさんだって、弁護士の知り合いのお偉いさんだって、結局本筋に全然絡んでこない!で、ここまでシリアスな話なのに、トジュンはこめかみをグリグリしたら記憶が多少蘇るだの、母は「嫌な記憶を忘れる」っつーなんとも都合のいいツボとか知ってるし!はぁはぁ…がっかり過ぎて興奮してきました!笑 まあこの「嫌な記憶を忘れるツボ」については、実際は母の作り話で、でも自分をごまかすために効かないとわかってて自分に鍼を打ったんだと思いたいです。だとしたらこの映画の点数はプラス1点かな。
と、ここまでは作りに対する不満ですが、物語的にも不満です!母親と言うものは、どんなに出来の悪い息子でも全力で守る。たとえモラルに反していても。それはわかりますよ。でも、その苦しみに耐えられなくて自らの記憶を消してしまおうなんてずるいですよ。ずるい。母たるもの、息子が人を殺して、それを他人になすりつけたその記憶を、自分の胸にしっかりと刻みこんで死ぬまで苦悩してくれないと。
息子の罪をなすりつけた障害者の青年に両親がいないと聞いた刹那に母が絶叫する。それは自分のした悪魔のような行いに対しての絶叫であると同時に、彼には執拗に真犯人を追い続けるかもしれない「母」がいないということを知った安堵の絶叫でもある。このシーンが最も印象に残りました。 |
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