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タイトル名 |
茜色に焼かれる |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2022-08-23 00:54:23 |
変更日時 |
2022-08-23 00:54:23 |
レビュー内容 |
尾野真千子の叩きつけるような演技が心に刺さる。 息子役の少年も共鳴するかのように、叫びながら静かにそこにいた。
旦那のオダギリジョーがそもそも悩みつつも、あがいてる人だった。 他所に子供まで作るのだが、尾野真千子は、そんな彼を好きになる。 そして、生まれた息子を愛して、この世界を生き抜いていく。 最後、バタバタと落とし前がついていくのだが、
最後の「神さま」という題の劇。 走る走る、尾野真千子が走る。 そんな彼女を見て、少年は、これが自分の母親だと、世界と結びつく。
茜色の夕陽にいつまでも夜にならない、いつまでも死にきれない、 生かされる二人の母子に、我々も生きねばと勇気づけられる。 筋よりも、尾野真千子のキャラを描いた、コロナ禍の中で生まれた石井監督の力作。 |
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