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タイトル名 |
ツィゴイネルワイゼン |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2025-01-12 21:19:14 |
変更日時 |
2025-01-12 21:38:07 |
レビュー内容 |
自分らの世代には、夢中になったルパン三世の映画監督として、鈴木清順の名は刻まれた。 それがこんな大監督だったとは・・
互いの妻を交換しようとか、昨日女を死なせてきたとか、 とかく無茶苦茶な男を、原田芳雄が怪演している。
そこに芸者と、もう一人そっくりの女が出てきて、この二人の女が この男の連れ合いになる。まるでヒッチコックの「めまい」を観ているかのような 不思議な感覚に襲われる。これが着物の美しさと波長が合い、 幽玄の美を醸し出す。 楠田道代の美しさも、ここに花をそえる。
大谷直子の地味な美しさが、後半、効いてくる。 あの世とこの世の間の、女性の美しさは、地味な女しか醸し出せないものかもしれない。
思ったより、目が離せなくて、あっという間の2時間20分だった。 傑作! |
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