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タイトル名 |
時をかける少女(2006) |
レビュワー |
ウンコマンさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-07-29 10:38:52 |
変更日時 |
2007-07-29 17:00:45 |
レビュー内容 |
・実写のように丁寧にカットを積み重ねており効果を挙げている。 ・それが普通アニメ表現に慣れきった目には物足りない感があるのかもしれないが 本作にはマッチしている。 ・BGMとして使用されている「ゴルトベルク変奏曲」はかなり意図的に選択され いる。映画自体の反復的モチーフが、まさにこの楽曲の構成と合わせ鏡になって いる。冒頭とラストのキャッチボール・シーン、劇中に諸々の登場人物の口をか りて反復される「前を向いて」というモチーフは、まさにゴルトベルク変奏曲に おける「アリア」で展開される主題と重ねあわされているように思える。 ・映画としては、素直に楽しめるものとなっている。が、実は主人公の我儘としか いえない恣意的なタイムリープの使用の裏に、実に生々しい心理的なエゴが渦巻 いている。若い時期の特有のエゴを爽快感の裏に内包して、見終わったあとの サバケを確保したテクニカルな腕前に感服。 |
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