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タイトル名 |
ラスト、コーション |
レビュワー |
K-Youngさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-05-12 12:14:13 |
変更日時 |
2013-05-12 12:14:13 |
レビュー内容 |
過激な性描写は、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」への挑戦ではないのか、と感じています。見ている方は、主人公が死ぬのは予想されるのですが、最後をどう決着つけるか、という興味を観る者を最後まで引っ張っていきます。原題の通り、色と戒、で揺れる主人公の気持ちがよく分かる演出が素晴らしい。ベッドでの目線、ダイヤを見た時の表情、車中苦悩を語る男への眼差し……特に素晴らしいのは、娼婦をさせられるのが分かっていて、自分の気持ちを歌で伝えるシーン。そして、最後、「逃げて」という台詞が出る説得力。殺す相手を好きになるとは古典的なストーリーだが、恋愛というコンセプトのユニバーサルは大道「死と同価の恋」をアジアのテーストで大展開している気合い。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」と「覇王別姫」への挑戦。ラストシーン、愛欲のシーツへ頭の影が映るのも、上手でした。 |
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