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タイトル名 |
アンストッパブル(2010) |
レビュワー |
サムサッカー・サムさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-01-10 06:43:51 |
変更日時 |
2011-01-10 06:43:51 |
レビュー内容 |
メチャクチャおもしろい映画。「スピード」のスリルと「鉄道員(ぽっぽや)」(←無理矢理)のドラマ。内容は至ってシンプル、電車を止めるだけ。ただそれがおもしろい。尺も100分足らずとコンパクト、その割に熱い。男気に燃える。トニー×デンゼル映画は完成の域に達したと言っていい出来映えだ。冒頭で列車によってみたり、引いてみたり、ブレてみたりするカメラワークは100人が観たら100人が「こりゃトニーさんの映画やわ。」とわかる程の独特さ。全作の「サブウェイ123」では正直乗り切れなかったが、本作ではベストマッチ。素晴らしい臨場感を醸し出しており、不注意がめまぐるしく大惨事に発展していく様を活写している。クリスとデンゼルそのまんまの立ち位置の配役も良い。いがみ合う若手とベテラン(ただの若手・ベテランではなく、若手車掌のお陰で熟練作業員が解雇されていると言う付加設定が巧い。)が共に地獄をくぐって信頼を築く展開はアリガチだけど熱い。実は家族に問題を抱えているって事をサラっと紹介した後は、いかにもな馬鹿二人組の怠慢から生まれたあまりにも不注意な人為的ミスが事の発端となり、怒りは馬鹿二人組に集中。会社の上層部は社の利益ばかり考えて現場の事は全然だし、警察は役に立たないし(頑張りすぎてクラッシュ!)、ライアンはアッサリだし、頼みの綱は二人のぽっぽやだけ。罪のない天使のような子供達と善良なアメリカ市民が危ないとなればもう心の底から、時速100マイルのモンスターに立ち向かう男達を応援するしかない。圧倒的なスリルとスピード感に身を委ね、気づけばラストまで疾走し、痛快な大団円を迎える。事件が起きてそれを解決、誰しもが予想しうるエンディングだがこれでいいのだ。娯楽映画なんだから非日常に連れていってくれた後は、仕事も家族とも上手くいったデンゼルの満面の笑顔でいいのだ。ブサメン二人がやらかしたらイケメン二人が奇跡を起こしていいのだ。 |
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