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タイトル名 |
007/美しき獲物たち |
レビュワー |
スティーヴン・ジェラードの妻さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-06-15 23:48:48 |
変更日時 |
2008-06-16 11:21:32 |
レビュー内容 |
ロジャー・ムーア演じるボンドの最後の作品にふさわしく、シリーズ内では良作の部類に入るでしょう。個人的には非常に楽しめました。しかしながら、作品の醍醐味であるアクションはスタントが演じているため、(当時、ムーアは57歳)スタントのシルエットと当人のムーアがあまりにも違うので、いかにもスタントが演じているのが露骨にわかるのが残念。冒頭のシークエンスでアラスカでのスキーやスノーボー(当時は珍しかったはず)によるチェイスは見もの。またエッフェル塔からのパラシュート降り、その後のタクシーによる追跡、悪役ゾリンとの乗馬中の格闘、サンフランシスコでの消防車でのカーチェイス、飛行船やゴールデンブリッジ欄干での格闘と見所満載でした。007では必ず、敵側の手下にユニークなキャラクターを置いていますが、今回のメイデイ役のグレース・ジョーンズは、ゾリン以上の存在感でした。もちろんゾリンを演じたクリストファー・ウォーケンの不気味さもかなりのものでしたが。この回を最後にマニーペニー役のロイス・マクスウェルもムーアと同様降板しており、ひとつの時代の区切りとなっています。ムーアボンドを始めて観た時、コネリーと比較するとアクションに今ひとつキレがなく、ラブシーンだけがやたらうまくて、キザでかっこつけすぎと少々違和感を感じましたが、7作品観ているうちにすっかりムーアボンドに魅了されていました。彼ほど、ユーモアを多用し、女性を落とすツボを押えている、品のあるボンドはいないでしょう。今日のボンドシリーズの成功は彼の功績が大きいと思います。最後にロシア(当時はソ連)から勲章をもらうシーンになっていますが、これは降板するロジャーへの花道になるようなストーリーで閉めているのでしょうね。 |
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