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タイトル名 |
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 |
レビュワー |
ぱたぱたさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2010-10-09 09:37:25 |
変更日時 |
2010-10-09 11:21:54 |
レビュー内容 |
30数年ほど前の冬の群馬の閉ざされた山岳アジトで何故あのような事が起ったのか分かる由もなかったが、この映画を見てこういう事だったのかと少し理解が出来た。高尚高邁??な理論を掲げて総括を要求すれど、本当のところは「チャラチャラしている」「同志と男女関係を持った」「車の止め方を注意したら言い返してきた」等等のことが気にいらなかっただけで、実態は中学生の低レベルなイジメの世界と大差はなかったと。 山荘銃撃戦の最中に内緒でクッキーを食べた兵士が「クッキーを食べる行為こそ反革命の象徴」と自己批判を迫られるが、「俺たちはやっと本物の敵と戦ってるんだ、クッキーを食うことに革命も反革命もあるか!馬鹿馬鹿しい」と言い返したシーンが至極真っ当に思えた。つまりそのくらい枝葉のどうでもよい事で大勢の同志が殺害されたのである。 この映画は映像の完成度は低いが、誰もが違うと思っている事を口にできない異常な雰囲気の描写には優れたリアリティーがある。色気を狙った脚色を施して目も当てられない作りにしなかった点を評価したい。
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