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タイトル名 |
プロメテウス |
レビュワー |
たくわんさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2012-08-28 15:43:26 |
変更日時 |
2012-08-28 15:52:38 |
レビュー内容 |
個人的には評価が難しい作品。 鑑賞する側に必要以上の推理や詮索を強い、張られた伏線の殆どを回収せず今後公開されるであろう「特別編」や「続編」に委ねる脚本はハッキリ言って期待外れもいい所。 また、登場人物の「薄さ」も致命的。1作目は言わば宇宙のブルーカラー的立場の人が運悪くALIENと遭遇する設定だったが、本作は初めからかなりの高い確率で人類初の知的生命体との遭遇が予想される事が判っている航海なのに、あの様なクルーを選考するとはとても思えない。 例えば、まがりなりにも生物学者の肩書きをもつ程の人物が、未知の惑星で初めて遭遇した蛇(人間が最も生理的に嫌悪感を催す容姿)に似た生物に対し安易に手を伸ばす事などするだろうか? 他にも行動原理がまるで判らない意味不明なアンドロイドや、異星の「何か」に侵食された影響なのか突然凶暴になり人間離れした運動能力を発揮し暴れだす元クルー達等々、「これって一体どういう事だよ?」と思わざるを得ない描写ばかりで有り、鑑賞し終えてから数日経過した今でも感想の整理が難しい状態だ。 その一方、稚拙としか表現の仕様が無い脚本とは恐ろしい位に真逆な程、映像は素晴らしい。 IMAXで鑑賞した効果が大きいのかも知れないが、全く違和感の無いここまで深みの有る3D映像は本作が初めてでは無いか? だからこそ、余計に脚本の酷さが惜しくてならない。 最後に、これから鑑賞される方は、一切の予備知識を捨ててまっさらな気持ちで鑑賞して頂きたい。下手に過去のALIEN作品の知識が有ると楽しめないかも。鑑賞環境は可能な限りIMAX。吹替版は避けるべき→他作品であれだけ多くの映画ファンから批判されていながら、吹き替えに素人とも言える流行のタレントを起用する製作会社の意図が私には全く理解出来ません。(アメリカの関係者も怒っているのでは?) |
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