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タイトル名 |
ブレードランナー 2049 |
レビュワー |
たくわんさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2017-11-07 13:30:05 |
変更日時 |
2017-11-07 18:03:47 |
レビュー内容 |
続編作成を知った時、これ以上の愚行は無いのでは?と率直に思ったが、ライアン・ゴズリングが主人公を演じると報じられた時、 作品の行く末に一筋の光明が見えた様な気がした。 鑑賞前の事前情報入手を頑なに全て断ち、唯一の予習は丸の内ピカデリーで開催された爆音映画祭での「ファイナルカット」鑑賞のみ。 「駄作だったらどうしよう・・・」と鑑賞前にここまでひどく心配になったのは久しぶりな気がする。 肝心の内容は、正直な所もの凄く評価が難しい作品では無いかと思う。 一作目の世界観・登場人物を取り込み新しい解釈を盛り込んだ構成を「一作目に対する冒涜」と受け取るか、「新たなチャレンジ」と受け取るか。 ここで本作への評価は真っ二つに割れるのでは。 私個人は新たなチャレンジとして肯定的に受け止めさせて頂いている。 まずは何よりもライアン・ゴズリングの起用。 寡黙な演技が信条の役者を主役に起用した事は、主人公「K」の置かれた境遇や作品の中で与えられた使命を考えると、 彼以外には考えられなかったキャスティングでは無かろうか。 魅力的な女性陣達の出演も加点要素だ。 鑑賞された方には説明不要だと思うが、キュート極まりないAI彼女「ジョイ」を演じたアナ・デ・アルマス(最期の表情には惚れました)、 そして、冷徹なラヴを演じたシルヴィア・フークス、二人共に輝いている! 特筆すべきはシルヴィア・フークス。「鑑定士と顔の無い依頼人」を私はとても興味深く鑑賞させてもらったが、まさかあの女性と同一人物とは! 本作の謎解きの根幹となる「奇跡」が、シンプルだが壮大なテーマである「我々は何処から来て、何処へ行くのか」をかなり拡大解釈しているところが 少々気にはなるものの、大御所ハリソン・フォード、貫禄の付いたエドワード・J・オルモス、そしてまさかの「あの方」再登場と即時退場(笑)など、 一作目にこだわりを持つ人達へのサプライズ含め、2時間40分と言う長尺ながら全く飽きる事はなかった。 「K」の最期は、私には「あしたのジョー」の矢吹丈の最期を想像させる。 雨が雪に変わり、Kはレプリカントの新しい未来を思いながら死んでいく...美しいシーンだった。 最期に、絶望的な程のプレッシャーの中で本作を創り上げたD・ヴィルヌーブ監督を筆頭とした製作陣に感謝。 絶対にもう一回観る。 |
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