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タイトル名 |
グラン・プリ(1966) |
レビュワー |
たくわんさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2011-06-20 20:16:54 |
変更日時 |
2024-10-16 17:48:49 |
レビュー内容 |
文句無しの10点。誰が何と言おうと10点。許されるなら100点献上したい程。 車・バイク好きの映画鑑賞愛好家として苦節(?)43年、ドキュメンタリー以外の真正面からモータースポーツを題材とした作品で初めて心の底から満足の行く作品に巡り会えた。 本作の存在はだいぶ前から知っていたが、葉巻型と言われる60年代F-1マシンのデザインが実は今ひとつ好きになれず、積極的に鑑賞しようという気が起きなかったのだが、ブルーレイが発売された事を聞きこれも何かの縁と思い購入。 結果としてはこれが大正解だった。 冒頭からモータースポ-ツ好きには堪らないカットばかりで構成されたスタイリッシュな映像のオンパレード。 J・フランケンハイマー監督の車に向ける愛情・モータースポーツへの拘りが画面から迸っている。 その一方、車だけの映画かと思いきやドライバー達のレースに向ける姿勢・同僚の事故に直面し苦悩する姿やロマンスもしっかり描いており、手抜きを感じさせない。 レースの描写も爆音と走行シーンだけでは無く、抽象的なシーンと洒落た音楽の組み合わせも有りセンスの良さを感じさせる。 又、現在では使用されていない世界の名立たるサーキットの映像や、今とは比べ物にならない位に牧歌的なパドックの雰囲気も判り、本作は貴重な映像資料としての側面も有ると言えるだろう。 今となってはどうしようも無いが、願わくば本作を劇場の大スクリーンで観てみたい。 IMAX版なんか最高だろう。心の底からそう思う。 鑑賞し終わってから、葉巻型のF-1マシンに対し単なるカッコ良さだけでは無い儚さや寂寥感の様な感覚を抱いてしまう私であった。 マシンやドライバー、レースを取り巻く環境は当時と現在では劇的に変わったが、本作ラストシーンの様にF-1グランプリは様々な思いを抱えながらこれからも続いて行く・・・ う~ん、いい映画です。 |
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