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タイトル名 |
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか |
レビュワー |
ジョニー・デブさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-01-26 14:39:57 |
変更日時 |
2008-01-26 14:39:57 |
レビュー内容 |
いわゆるブラックコメディというジャンルの中でずば抜けてブラックな作品ですね。まず、ピーター・セラーズの一人三役は神がかっていますよね。この作品を見た後に、調べてみたんですが大統領の役はアメリカ英語、イギリス将校の役はイギリス英語、博士の役はドイツ語訛りの英語らしいです。それを知った時もう一度セラーズの凄さを思い知りました。そして、その中で、ストレンジラブ博士のラストシーンは笑いの絶句の一言です。だって、これからの栄光の未来(苦笑)を想像し、あまりに興奮しすぎて不治の病である足まで立っちゃうんですよ(笑)他にも、筋違いなことを語りながらもハードボイルド色むんむんで渋すぎるリッパー将軍、なにかとちょこざいことしてるロシア大使、最高にファンキーなコング少佐、etc。ところで、原爆に跨り、落下するコング少佐のあのシーンですが、あまりにリアリティのない描写です。あれこそ下手なコメディ映画のワンシーンです。しかし、この作品の監督は完璧主義者であり、かつ、同時期にあの「2001年宇宙の旅」で物凄い映像を撮ってるキューブリックですよ。なんで、このシーンだけここまでリアリティに欠けるシーンにしたんだろうと考えたとき、現実の世界で原爆投下なんてことは絶対に起こってはいけないことです。キューブリックはこのシーンだけはリアル(現実)なものにしてはいけないんだろうか?と考えたんじゃないでしょうか。彼は原爆投下を痛烈に馬鹿げたものとして我々に訴えていたんだと思います。 |
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