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タイトル名 |
ミスティック・リバー |
レビュワー |
ロボットさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2008-01-22 11:05:31 |
変更日時 |
2008-01-22 11:08:37 |
レビュー内容 |
あの日、あの時・・・・と言うのは誰でも考える。この映画はハッピーエンドには程遠いし、全体的にトーンが暗くカメラワークも地味。ところが、内容は反比例するように良い。「あの時・・・」をキーワードに、人に人生が大きく変わっていく。なんだか久々に社会派のいい映画を観たと言う感じ。固めている俳優陣が最高の演技を魅せている。一つの事件を境に離れた幼馴染の三人が、ある殺人事件をきっかけにまた顔を合わせる。一人は被害者の父として、一人は容疑者として、一人は刑事として。三人の間にある、何もかも飲み込んでしまう深くて暗い河。やがてこの事件はさらに深い闇に三人を引きずって行く。ティム・ロビンスってカメレオンみたいな役者だと感じた。あんなにごっつい大男なのに、なんてしょぼく見えるんだろうと。対して、ショーン・ペンの瞳に宿る狂気というか、すごくきれいな目をしているのに、あの怖さ。対照的。この二人の賞は納得済み。しかし、私が今回イチオシと思うのがケヴィン・ベーコン。ロビンスとペンの対照的な印象に対して更にぐっと抑えた演技が光る。妻に逃げられた男。あとの二人が夫婦として深く絡んでくるが、刑事の彼は1人暗い部屋でタバコを加え、写真に見入る。ラスト、ほんの少しの行き違いで凄惨な事件は流れる河に沈む。その時にとった、それぞれ男の妻達の行動の対比も見て欲しい。個人的には、ラストにベーコンがペンに対して見せる仕草、あれに打たれて死にたい・・(爆)。 |
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