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タイトル名 |
クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦 |
レビュワー |
はち-ご=さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2009-03-27 19:39:13 |
変更日時 |
2009-03-27 19:39:13 |
レビュー内容 |
妻投稿。クレヨンしんちゃんの原監督の映画は「誰のための映画か」がはっきりしている。暗黒タマタマは「家族のための映画」、、嵐を呼ぶジャングルは「ヒーローのための映画」、オトナ帝国は「ヒーローになれない大人のための映画」、戦国大合戦は「明日殺されるかもしれない人たちのための映画」・・・・。私はこれらの映画に全部感情移入したし、泣いた。でもこの「豚のヒヅメ」だけは、どうしても自分に一体化できない事が悔しい映画だ。なぜならこの映画は「男はつらいよ」以上に男のつらさと強さを描いた「男のための映画」。描写される家族の絆やお色気と正義の絆も、男が守りたくなるだろうなという描写がなされ、息子を助けると同時にみさえを気遣うひろしや、ひろしに操縦桿を握らせて(元)妻を助けに行き、最後は敵もみんな助けようとする心の広さを見せる筋肉に、きっと私の旦那みたいな野郎どもは物凄いトルクやボルテージを感じるんだろうなと思った。■■でも今回「男の生きざま」を体現しているのは「家族のいる」男たちよりも「一人ぼっち」のぶりぶりざえもんに他ならない。旦那は「女の子にとって大切なことは幸せになることだが、男の場合はそうじゃない」と酔っ払って言っていたことがあったけど、それを体現しているのがぶりぶりざえもんだ。破壊兵器として生まれながらも、男らしく女の子を助け、最後は存在そのものを否定され抹消されるという人間として最大の悲劇をも受け入れる彼の姿に、私は「男というものはこういうものなのか」と涙が止まらなかった。■■本当にいい映画である意味悔しい映画。特にクレヨンしんちゃんとぶりぶりざえもんがタマタマという名の男の象徴を掴み合い、「立派だぞ」と喚くシーンでは、女の私が立ち入れない悔しさを感じてしまった。私が立ち入ったら「変態」になっちゃうからね(汗)。 |
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