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タイトル名 |
エビータ(1996) |
レビュワー |
はち-ご=さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2011-01-19 23:40:55 |
変更日時 |
2011-01-20 00:10:37 |
レビュー内容 |
妻投稿■エバと聞いてヒトラーと一緒に自殺した奥さんの話かと思いましたが、実際はアルゼンチンの大統領夫人のお話。尻の軽い女で偽善者、列車からカネをばらまくシーンなんてなんていやな女なんだろうと思いましたが(さらに言えばそういう嫌な女の部分が私およびおそらく女性なら誰でもあるから始末に負えない)、何で彼女がこんなにアルゼンチンで人気なのかと考えてみたら、最後の方の病床のエバの顔を見てなんとなくわかりました。彼女はアルゼンチン全体が見たショーの主演女優だったのですが、彼女自身も「アルゼンチン」という舞台演劇のたった1人の観客だったのだと思います。死の直前のエバの顔は、今までの腹黒偽善女ではなく、映画が終わった後の焦燥感の中にいる(彼女がかつて叩きだしたのような)思春期の少女そのものだったんです。33年というのは上映時間としては短かったかもしれませんが、富、名声、愛というものがどんなものか、十分彼女(そして彼女を視点を借りた私たち)に伝わった映画だったのではないでしょうか。私は人生の目的なんてものがあるとは思えませんが、仮にそれが間違いならば、人生の目的とは富でも名声でも愛ですらなく、一生懸命生きる事そのものなのかもしれません。■余談だけど、私が映画を見る限り、エバが民衆を扇動したと言うよりも、民衆がエバを良い気にさせて扇動した気がするのですが。民衆たちの「ペロンペロン」というフレーズには、こっちの方も映画見ながら舐めていたべっこう飴を舐めつくさなければいけない気にさせてくれましたしね(笑) エバの傲慢さよりもこっちの方が問題があると思います。 |
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