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タイトル名 |
ぼくのエリ 200歳の少女 |
レビュワー |
すべからさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-07-15 23:27:31 |
変更日時 |
2010-07-15 23:27:31 |
レビュー内容 |
無音で雪が降る静かなオープニングから示唆されるようにとても静かな映画。 時折流れるBGMも至極穏やか。そんな静かな雰囲気と雪原の風景の中で挿入される残酷なシーンの怖さは、洗練されすぎててある種芸術的。 ラブストーリーの要素も強くありながら、全く体温が感じられなかったのは自分だけだろうか。オスカーとエリの間には連帯感のようなものは見えたが、これを一つの初恋物語だと言われると首を傾げざるを得ない。互いが孤独の時にたまたま寄り添っただけで、いわゆる恋の喜び的なものが描かれていないからだろう。なんだか大人の不倫を描く時に使われるような描かれ方なのだ。そんなギリギリのラインで描かれる2人の関係性がなんだか判然としない。 判然としないまま、熱烈に盛り上がるわけでもないところがこの映画を印象付ける特長でもある『体温の低さ(冷たさ)』なのである。 なので、心に訴えかけるというより脳に訴えかけるドライな作品だったと感じた。 演出が抑えられている分、人によって感じ方が違ってくる良作だと思う。 |
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