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タイトル名 |
ダーティハリー |
レビュワー |
黒猫クックさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2008-09-13 17:37:05 |
変更日時 |
2010-06-19 00:36:04 |
レビュー内容 |
この手の作品の礎となる歴史的な作品。文句なしにカッコイイ。ファッションや演出もカッコイイ。イーストウッドが監督した部分のタッチもカッコイイ。
けど、カッコイイばかりでもない。
台詞回し、雰囲気、音楽すべてが秀逸。そのゆったりと流れる犯罪のにおいが、現代の映画にない不穏な気持ちを最後まで払拭させない。それでいて、受け手がサソリから受けることが出来るストレスの上限からは常に優しく距離を置いているが、その距離感はこの映画がもつ味わいなんだろう。
そういったこの時代の映画にある、(その時代の人間の恣意的な解釈であろうとしても)映画が映画であろうとする態度には素直にジーンとくる。さらに現代的病的な犯人像を広くステロタイプとして提示して見せた試みは、試み然とせずすでに完成された一製品としての内容を備えている。
とか言っておきながら、結局はカッコイイから何度でも見続ける。何だろうなぁ、この10年後から始まる80年代がハリウッド黄金期みたいな感じは確かにするけれど、黄金みたいなわかりやすい価値観と、この時代の多くの映画が持つカッコイイ音楽とか服とか人とか、そういうものは同じように価値があるものだと思うけど、なかなか理解されない時もどかしい
日本のDVDにもやっと吹き替えが入ったようです。山田康夫の吹き替えが日本盤に入ってないなんてどれだけ片手落ちなんだろうかと思っていましたが、国内盤にこそ入れなければとやっとワーナーも気づいたんでしょうかね。 |
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