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タイトル名 |
陽炎座 |
レビュワー |
黒猫クックさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2009-08-21 21:43:06 |
変更日時 |
2009-08-21 21:43:06 |
レビュー内容 |
正直かなりおもしろくなかった。鈴木清順である、というだけで妄想的な画が続くんだろうなぁとか思っていたが、直球勝負だった。鈴木清順としての剛速球ど真ん中。要するに、ほぼ筋なしほぼ妄想だ。
話は70年代の実験映画を商業作品が取り入れたような感じの邦画そのものだが、それを意識させないというか、気にならなくなるというか、どうでもよくなるというか・・・。だけど、所々ドロリとした妙にきれいな映像が目を離させないなど、ものすごいバランスの悪さがこの映画の魅力なんだろう。
何となく、この映画というか鈴木清順が撮る悪夢的な世界観は、悪夢的なSF小説を読んでいるかのようであり、そこに巻き込まれてしまったかのような擬似的な記憶と、現実が現実で良かったような安心感もある。もうちょっとそこにいていやな気分を味わいたかったかったかのような、何とも不思議な感覚がたまらない。
私にとってつまらないものはどうしてもつまらないんだけど、だからといって嫌いかどうかというとそうとも限らない。筋が他愛もないからといって映像、動画としての興味を引かないということでもなさそうだ。 |
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