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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか - アンドレ・タカシさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 7点
投稿日時 2010-12-15 01:15:40
変更日時 2010-12-22 12:32:29
レビュー内容
ずっと昔から知っているタイトルだったけど、観たのはほんの数年前でした。率直に感じたことは、これを笑わせずにやったら「未知への飛行」になるってこと。だけど、こんなテーマを「未知への飛行」のようにシリアスに観せることと、笑わせながら観せることはどちらが難しいかと考えると、圧倒的に後者だと思う。これはもう、究極のブラック・コメディです。ピーター・セラーズは「ピンク・パンサー2」あたりから入ったので、本作の一人三役から窺える役者としての本質には時代を遡って敬意を表してしまいました。ラストのきのこ雲の連発にヤマトの波動砲発射のような破壊のカタルシスを覚える私は異常な愛情者? そうそう、この邦題はかなり高レベルですね。立派なクリエイティブです。■余談ですが「スタンリー・キューブリック ライフ・イン・ピクチャーズ」というドキュメンタリーがあります。このサイトにも登録されているけど、現時点でレビューしているのは私を入れて4名だけ。キューブリックの作品を少しでも面白いと思った方には絶対にオススメしたい映像です。その多岐に亘る作品と黒澤以上に独特の匂いを発するショットから、謎の変人っぽいイメージがあるキューブリックですが、分かり易くそれを証明しています(あくまで私の感想です)。そこにも書いたのですが、本作のピーター・セラーズの一人三役には、キューブリックも撮影中から腹を抱えて笑っていたというエピソードが紹介されています。私がキューブリックに「人間らしさ」を感じた唯一のエピソードです(あくまで私の感想です)。
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