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タイトル名 |
ゼロの焦点(1961) |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2010-02-06 05:19:09 |
変更日時 |
2010-02-08 16:16:28 |
レビュー内容 |
う~ん、いくつか腑に落ちないことがあって映画全体の印象があやふやです。憲一は、内縁関係の久子に終始偽名を使っていた。職場に関しても偽っていたようなので、結婚が契機にならずとも、いずれは久子の前から消えるつもりでいたのだろう。だとしたら、無理矢理な偽装自殺なんて計画しなくても、失踪するだけで事が足りたのではないだろうか。久子に憲一を捜し当てる手段は無いと思います。それ以前に、普通に「別れたい」で済むと思うのだが、優柔不断でそれが言えなかったのなら、内縁関係を維持したまま東京で結婚式を挙げるような大胆さも無いはずで、謎解きのキーポイントとなる憲一の二重生活に違和感が残ります。「ぱんぱん」という過去を持つ女性たちの社会的ポジションを悲劇の背景として見せたかったはずだけど、自分には憲一の特殊で不可解な行動に意識が収束して、テーマが希薄に感じられました。佐和子にしても「ぱんぱん」の過去を知られただけで人を殺すことに違和感を覚えましたよ。具体的に強請られるようなシーンは無かったものね。久子の健気さには、演じる有馬稲子の可愛さも手伝ってホロっとしましたが…。 |
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