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タイトル名 |
ディア・ドクター |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-01-14 00:33:07 |
変更日時 |
2012-01-18 04:06:05 |
レビュー内容 |
医者という職業は人の命を預かるのだから、他の仕事より時間をかけて仕込まれる。学費も高い。それを考えると資格を持たない者が医療に携わるなんてありえない。万一のことが起こったときには「殺人罪」だろう。でも、本作のロケーションが必要としている医者の資質って、ブラック・ジャックじゃ無いことも確かだ。資格のある者が彼のようにできれば一番良いのだが、本作は行政に直訴しているのではなく、あの偽医者をあなたはどう思うか、という映画なんだよね。彼は正直だった。瑛太に言った台詞に嘘は無いと思う。実弾が飛んで来て打ち返している間にそうなってしまった。だから、彼には医師としての強い使命感があった訳ではない。気胸の空気を抜く為に胸に針を刺したときなどは、怖くて逃げようとしていたものね。でも、そこでは逃げずに母娘の最後の時間を作るために逃げた。とてもヒューマンなトンズラでした。違法行為だと否定するのは簡単だけど、一概に否定しにくい。ということで、この作品に対する姿勢はとても難しい。確実に言えるのは、自分が世話になっている医者が偽者だと分かったら私はたぶん怒るけど、偽者と知らずに処方された薬で病気を治していたら感謝しているってこと。これはそういう映画だ。すでにご指摘の方もいらっしゃいますが、「ブラック・ジャック」にソックリな話があります。そちらは年配の偽医者が正規の医者になるために医学部に入学するシーンで終わっていました。 |
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