みんなのシネマレビュー
苦役列車 - アンドレ・タカシさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 苦役列車
レビュワー アンドレ・タカシさん
点数 8点
投稿日時 2014-01-26 23:08:45
変更日時 2014-01-26 23:24:29
レビュー内容
どうしようもない奴を解き明かす。そんな映画でした。この男、女性を性行為の対象としか思っていない。その言動が潔く徹底していて、呆れるを通り越して、ちょっと違う目で見てしまう。初作「エイリアン」でアンドロイドのアッシュが「純粋だからな」とエイリアンを讃えた気持ちが分かります。性犯罪者の親父を否定しながら、同じ性向が顔を覗かせる。親父への反発心で辛うじて持ち堪える状況だから、緊張感が途切れずとても見応えがありました。
キーパーソンは足を怪我したタカハシでした。主人公は彼を嫌っていました。「若者は夢を持て」「夢なんか持っても何にもならない」。その時の気分で変わる言動に芯は無く、主人公じゃなくとも敬遠したくなる男です。でも、主人公が彼を嫌っていた理由は「同族嫌悪」だと思います。他者に誇れるものなど無いのに自尊心だけは強い。タイプこそ違え、二人は本質に於いて同じです。自分と同質だから、主人公にはタカハシの虚言が透けて見えました。同時に、自分の負の姿も見ていたのだと思います。
主人公が「何か書きたい」と言った時、タカハシは「中卒の分際で」と罵りますが、彼の中で何かが動いた事が分かりました。タカハシに取っても、主人公は同族だったのだと思います。3年後、なりふり構わず「歌」に挑んでいるタカハシを見た主人公の衝撃は分かり易かったです。同族が嫌悪の対象ではなく、お手本に変貌しました。彼もなりふり構わず、パンツ一丁でペンを取りました。読書と風俗と強姦未遂以外で、初めてともいえる能動的アクション。苦役列車の終点が見えたような気がします。
私は特に前田敦子のファンではありませんが、本作の彼女はとても良かったです。主人公があんな奴なもんだから、言葉は悪いけど「掃き溜めのツル」のような清涼感で、顔が見える度にとホッとさせてもらいました。
ついでに言っておくと、文筆業へ歩み始めたからと言って、主人公が前田敦子の手を舐めなくなる保障はありません。彼は純粋ですからね。
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-17ゴジラ-1.087.27点
2022-02-28007/ノー・タイム・トゥ・ダイ56.75点
2022-02-22ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男66.50点
2022-02-22(秘)色情めす市場77.33点
2022-02-19クロスファイア(2000)45.76点
2022-02-19ジョニー・イングリッシュ55.62点
2022-02-19地獄(1999)53.81点
2022-02-19バイオハザード ディジェネレーション35.28点
2022-02-19DUNE デューン/砂の惑星(2021)76.30点
2022-01-31愛と哀しみのボレロ87.39点
苦役列車のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS