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タイトル名 |
桐島、部活やめるってよ |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2012-12-25 17:59:33 |
変更日時 |
2012-12-27 12:25:17 |
レビュー内容 |
この夏の公開でしたが、やっと地元で観る機会を得ました。評判ほどでも無かったというのが個人的評価です。校内に漠然とした上下関係が存在するのは理解できても、特定の個人の動向に影響されることに実感が持てないからです。 時事ネタで形容すると「ノダ、シューインやめちゃったよ」って感じでしょうか。一部の腰巾着生徒が突然の解散の政治責任を追及するように桐島クンの退部を糾弾する姿勢ですが、政権にすがるような高校生って私の周囲(というか、時代?)にはいなかったタイプです。彼らの依存性に違和感を覚えました。特にバレー部のゴリラ系熱血部員や桐島クンの彼女がわからん。苛立つ前に心配するのが普通だろ、というのが私の感覚でした。 そこを除くと、生徒の個性が細やかに表現されていて、最後まで退屈はしませんでした。オタク映画部員と幽霊野球部員のラストの会話はもうひとつのテーマだと思います。限界を自覚しても執着を止めないオタクの強さと自分を比べて流れる涙。その感受性にこそ、意義のある高校時代がイメージされました。 桐島クンは物語を転がす動機的存在ですが、彼の退部理由は聞いてみたかったです。面も拝みたかった。中盤で「実は死んでました」ってオチを想像しておりました(笑)。 |
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