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タイトル名 |
僕だけがいない街 |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2017-01-18 00:33:39 |
変更日時 |
2017-01-18 00:56:17 |
レビュー内容 |
漫画やアニメは見ておりませんが、これはダメでしょう。 リバイバルという能力。最初はオンタイムで進んでいる現実の中で不都合が起こった時にそれを解消する能力だと思いました。とても都合が良い能力ですけど、人の生死に関わる事象にならアリかなと思ったのです。でも、そうではなかった。主人公は小学生に戻ります。つまり、都合が悪いことが起こった時点でその原因が起こった時間まで戻れる訳ですよ。これを許した時点であまりに都合が良すぎて、SF的な設定としては破綻していると思いました。なんでもアリが前提になってしまいます。 リバイバルが起こる条件がハッキリしませんが(と云うか、それをハッキリさせる努力をしていませんね)、仮に主人公にとって不都合であったとしても、それはあくまで主人公の都合でしかない。極端に云うなら、犯人(及川さん)がこの能力を持っていれば、まったく違う映画が出来上がります。量子論的な平行宇宙の話かとも思ったけど、そんな高尚な内容では無かったです。 本編に戻って、シナリオも変です。最後のリバイバルで主人公は橋から川に突き落とされました。あの後に生き延びた未来が結末だったのか? あのとき彼が生きていれば、もっと早くに犯人を告発したはずだし、死んでいればその後は無い。あの場をどうにか生き延びて、その数十年後にやっと犯人を告発して自分は死ぬ。自己犠牲を映画的ご都合で感動的に見せたかっただけですね。感動しませんよ。 マジに思っていることを書きますけど、どれだけの後悔と向き合って行くかが人生だと思っています。リバイバル、出来れば私も使いたいですよ。でも現実にそれが出来る人生があれば、どれも薄っぺらになると思います。 |
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