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タイトル名 |
トロン |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2010-12-18 11:34:26 |
変更日時 |
2010-12-18 23:31:42 |
レビュー内容 |
「レガシー」を観たのでこちらもレビューしておこう。これ、リアルタイムで劇場で観たんですが「微妙」でしたね。表現手法としてのコンピュータ・グラフィックスはアートの分野が先行し、次いで広告業界でCMの企業ロゴ表現などに使われ始めた頃でした。それが商業映画に出て来た訳で、そろそろそんなものが作られても良い気運はあったのだけど、同時に大丈夫かとも思いました。映画全編をコンピュータ・グラフィックスで見応えを持って作れるほど、コンピュータソフトとハードが進歩していると思えなかった。実際、手描きアニメで作った部分も多かったそうな。それで、蓋を開けたらその懸念のまんまの出来具合いだった訳だけど、とても「それ見たことか」と貶す気分にはならず、よく先鞭を付けたと思ったのでした。この製作者たちがやったことは、生後数年の幼稚園児がフルマラソンに挑戦するようなものです。映画は面白くなかったけど、リタイアしなかったことを褒めてあげないとね。少なくとも本作は、全編、あるいは大半をコンピュータ・グラフィックスで製作するような映画を作ることは難しいという見本になり、その後のCGの使われ方にひとつの方向性を示したと思います。いわゆる「特撮」で作られていた部分を補うカタチですね。それでCGは徐々に力を付けていったように思えるのでした。その出来映えからコンピュータ映像のマイルストーンとしての価値は持ち続けることでしょう。 |
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