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タイトル名 |
さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
0点 |
投稿日時 |
2010-01-07 01:15:46 |
変更日時 |
2010-01-07 22:44:57 |
レビュー内容 |
久しぶりに観直して、かなり複雑な気分だけどやはり0点です。公開時に劇場で観た自分は感動して泣きました。当時なら10点。最初のテレビシリーズの大ファンとして再びヤマトが動くことが嬉しかったし、ストーリーに納得できなくても、次々に死んで行くキャラへの感情移入が激しくて否定的な意見を発するような余裕は無かった。今回、膨大な量の突っ込みどころは別にしても、今の自分にとって許せないシーンが2つあった。ひとつは1発目の波動砲。テレザート星を防衛している敵に向かって放ったもので、敵が艦隊ごと消滅する。昔はこれっぽっちも感じなかったことだけど、今はその敵に同情しました。あれは現代に訳すと、警告なしに核兵器を使うようなものです。よくよく考えると、最初のテレビシリーズで放った波動砲は一発として人に向けて放たれていない。浮遊大陸とか、恒星のプロミネンスだとか、バラン星の太陽とか、海底火山脈とか(我ながら良く覚えている…)、巨大バラノドンってのもあったけど、ほとんど生物ではないものに照準していた。今さらですが、大量破壊兵器の使い方として、よく考えて構成されていたということですね。もうひとつはやはりラストシーンです。古代のイメージの中の沖田が「命を武器にしろ」と言う。昔は流していたこのひと言にカチーンと来ました。古代が選択したのではなく、沖田が命じているんですね。命を賭して戦うことと、命を武器にすることは全く意味が違う。それを微妙に混同させるような言い方で美化していました。あれは徹底的に間違っている。テレビシリーズが良く出来ていたと思えるのは、上記の波動砲の話だけじゃなく、とてもよく考えて作られていたからだ。それに比べると、この作品はほとんど何も考えていない。クズのような安直さです。やはり、ファンが思い入れているキャラクターを戦死させて情感を煽りたかっただけという結論になります。情感を煽ることを否定しているのではなく、その方法論に巨大な誤謬があることを改めて指摘させてもらって、涙の0点です。 |
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