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タイトル名 |
或る夜の出来事 |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2010-04-05 00:37:42 |
変更日時 |
2010-04-08 22:31:47 |
レビュー内容 |
安心して観ていられるラブコメだった。今となっては真新しさは感じないけど、当時のアカデミーの主要部門を総なめにした作品らしく、要所は上手く締めている。1万ドルとか10万ドルとか、威勢の良い数字が飛び交うたびに、実感を得るため1ドル=360円で日本円に換算し、60年以上前の貨幣価値でさらに桁を増やすような計算をしていたんだけど、オチに使われた金額は39ドル60セント。 あれも一種のどんでん返しで、その額面で多くの問題を一気に解決する。男は金目当てじゃなかったこと。女に男の真意が伝わったこと。頑固親父に男を認めさせたこと。そして、この映画をブルジョア限定のお話ではなく、庶民の恋物語にしてくれました。何度も出てくる具体的な金額は伏線だったってことね。余談だけど、今作のヒロインの眠そうなタレ目とふっくらした頬は大昔の化粧品のポスターのようでした。今となっては個性的な顔ですが、あれが流行だった、ってことなんですね。今から60年後は、ニコール・キッドマンもそんなふうに言われるのかな。 |
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