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タイトル名 |
許されざる者(1960) |
レビュワー |
アンドレ・タカシさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2013-01-26 02:23:20 |
変更日時 |
2013-01-26 23:19:22 |
レビュー内容 |
白人が先住民の部落を襲撃した際に、殺さずに連れてきた赤ん坊が美しく成長してヘプバーンになる。ヘプバーンの実兄が彼女を取り戻しに来て撃ち合いになり、先住民は皆殺し。話し合いでの解決を拒否したのは白人側。先住民を皆殺しにして、空を見上げて微笑む一家。そんな映画です。 制作当時、本作は家族の絆を描こうとした映画だったのだと思う。でも半世紀を経た現在では民族差別を描いた映画に見える。演出のトーンと感じることの齟齬に違和感を覚え、不快が残る。この映画における「許されざる者」は誰なのか? たぶんヘプバーンの一家だ。でも、これは仕方のないことなんだと胸を張って言い訳をしているように感じる。 ヘプバーンが先住民の娘だと分かった途端に毛嫌いする周囲の人達。そこに一切の迷いが無いので、当時(1960年)の先住民は単に悪者という記号だったのだと思う。悪者は皆殺しにされても仕方ないよね、が基本姿勢。 こういう映画は、例えば「先住民」という字幕を「日本人」に置き換えて読むと差別を実感しやすい。なんでそこまで言われるのかって気分になる。現在では「許されざる映画」が正しい邦題。 |
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