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イースタン・プロミス - Sgt.Angelさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 イースタン・プロミス
レビュワー Sgt.Angelさん
点数 9点
投稿日時 2008-12-31 23:09:08
変更日時 2009-01-04 23:24:26
レビュー内容
完璧に無駄を削ぎ落とし、物語も実にストレートで分かりやすい。しかしどのシーンをとってもクローネンバーグの異彩、力強さがある。銃は一度も使わず、全てナイフや素手でバイオレンスが展開する。銃を撃った時のような爽快感は微塵もなく、あくまで生身のピリピリとした痛みがある。このピリピリ感はバイオレンスシーンだけでなく全編に漂い、危険なのに魅力を感じてしまう世界観が確立されている。そしてこの作品のクライマックスは勿論サウナでの格闘シーン。丸腰の状態で襲われる恐怖、体を切られた時の痛み、全てが生々しく感じられる。本物の暴力、痛みを見せつけられた気がする。
ギャング映画としても画の美しさ、プロットの出来は素晴らしいものだが、それに加えてニコライ、キリルらの心の闇から生じるドラマも上手い。全ての登場人物が抱えている自己矛盾は今作の暴力描写なみにリアル。ニコライは正義と悪の間で揺れ、言葉の端々、さりげない仕草から優しさが垣間見える。キリルは威張り散らしながらも気弱で、子供への接し方からは十分な優しさが見える。ギャングのボスであるセミオンもまた身内と外部で穏やかさと残酷さが同居している。
皆残酷であり、優しくもある。犯罪映画でここまで強く“人間らしさ”を感じさせてくれるものはそうはないだろう。
バイオレンス映画としても、人間ドラマとしても最高峰の作品だと思う。
Sgt.Angel さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2010-06-16アウトレイジ(2010)96.60点
2010-04-25タイタンの戦い(2010)44.98点
2010-04-10第9地区107.07点
2010-03-28デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~96.38点
2010-03-19人間失格74.26点
2010-03-15シャーロック・ホームズ(2009)86.06点
2010-03-15パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々44.40点
2010-03-06パブリック・エネミーズ75.73点
2010-03-06コララインとボタンの魔女96.74点
2009-09-20続・夕陽のガンマン/地獄の決斗107.34点
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