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タイトル名 |
刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM> |
レビュワー |
空耳さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-05-13 07:13:05 |
変更日時 |
2009-05-24 06:05:09 |
レビュー内容 |
他の作品には見られないラストの論理的な追い詰め方がこの作品の最大の特徴。まるでパズルを解くかのようだ。もっとも「いや、実は『先々週の』日曜の朝に見たんだ」と強弁したらどうするつもりなのかという疑問は出るが、軍人としてそういう態度は潔しとしないだろう。なおこの殺人の動機は学校がなくなったら自分が職を失うからなどという個人的な動機ではない。「あれは必要だった。必要なら何度でもやるだろう」と言っているのは「アメリカのためにまだまだ有能な軍人を養成することが必要だ」という意味であり、そのための学校をつぶしてはならないというのが動機である。「アメリカを守るため」だから殺人だろうが何だろうが「何度でもする」のであって、それを単に私怨と受け取られては、大佐にとったら不本意だろう。それとラスト以外で一つ印象的な場面は、大佐が珍しく相好を崩して「バラがあってね……」と語るところである。コロンボの追及を交わすためだった可能性はあるが、堅物軍人が心をほんの一瞬だけ開いて見せるその瞬間が印象的だ。本当にコロンボ作品は、人間をよく描いている。 |
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