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タイトル名 |
エクス・マキナ(2015) |
レビュワー |
空耳さん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2017-05-24 11:01:47 |
変更日時 |
2017-05-24 11:03:37 |
レビュー内容 |
キョウコってモロ日本名なのはやっぱり「白人なら日本の女なんて楽勝」って白人に言われちゃったあの事件が「むかつくけど、やっぱり事実なんだよな…」と再確認させてくれる。オースチンパワーズでも「フクミ」(=ファックミー)っいう日本名らしき女性が出てくるのがそれだし、いい加減日本もこう白人になめられっぱなしでどうすんだ的な感情が起きる……。「深読みしすぎだろ」って声が聞こえるが、この映画でキョウコとエバの役割が交代することは考えられない。黒人系の女とか白人系の女も一応は「アリバイづくり」のために描かれてはいるが、しかし結局自由を得る役は白人で、白人男の慰みものにされるのはアジア系の女だという役割が固定されてることの恐ろしさ。何もこの映画だけではないけど、いろんな映画をみて思うのは「ほんと人間って人種差別に鈍感なんだな」ということ。特に日本人は自分を誇ることを罪悪のように思ってしまう教育を受けているから、アメリカ映画で白人や黒人が普通の人物として描かれてるのにアジア系は変な英語をしゃべる背の低いオバハンとかこの映画のように白人男の都合のいい女みたいなのばかりなのにそういうところに何にも疑問を感じることがない。というか日本人の思考がそういうふうに洗脳されちゃってる。たとえば映画じゃないけど「進撃の巨人」なんて名前からして西洋人ばかりだし、「ミカサ」とか日本風なのはやっぱり女だし(白人男性のために女だけは存在していい)、発想(設定)がこういう映画と同一化しているのが恐ろしい。さらにそういうことに日本人の誰一人として(いいすぎだけど)疑問を持たないことに嘆息せざるを得ない。
まぁそういうところはおいといて(笑)、肝心の映画だが、もう少し話が膨らんでもいい気がした。社長の死はそのうち発覚する可能性が高いし、そのとき閉じ込められた男も救出されて真相が明らかになる可能性も高い。見知らぬ女性が待っていたのに平気で出発してしまうヘリコプターも変だし(ここはちょっとひねって、ヘリコプターの操縦士も実はロボットだった的な演出があったら面白かった)、娑婆世界に出てから当然いろいろありそうなのにそこで映画が終わってしまうので消化不良になってしまう。また中途半端なエロ場面が逆効果であるとしか思えず、人工知能の恐怖みたいなものを訴えるのならエバこそ慰みものにされながらニタリと意味ありげな笑いを浮かべてもよさそうだし、全体を半分ぐらいに縮めて「社会に出たエバのその後」をもう少し描いてもよかった気がする。この程度の話なら、漫画にもっと面白いものがあるだろう。 |
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